主要な監査手続のポイント(ウォークスルー)

内部監査で用いられる主要な手続のうち、特に重要な次の監査手続のポイントをご紹介します。

  • ヒアリング(質問・確認)
  • 通査・査閲
  • ウォークスルー(視察)
  • 分析的手続

ウォークスルー(視察)

被監査部門等の現場に出向き、個別の業務に関わる一連のプロセスを業務の流れに沿って被監査部門等の担当者に関連資料(フローチャート、インプット書類、アウトプット書類等)を交えた説明を受けながら業務の状況を観察する監査手続です。

「百聞は一見にしかず」のたとえどおり、被監査部門等の現場の状況・実態を経営の視点から観察することは内部監査に欠かせない技術といえます。
ウォークスルーによって、内部統制がルールどおり機能しているか等を検証します。
例えば、市場部門のフロント・オフィスでディーラーが取引を実行してから取引データがどのような管理手続を経ていくか担当者に説明してもらいながら順を追って視察し、その過程で統制手続を把握していくプロセスです。
ウォークスルーの際に注意するポイントとして、常に「被監査部門の内部管理態勢に何らかの改善すべき問題がないか?」という眼で理解・把握をしていくことが挙げられます。こうした点では、会計監査や外部監査に際して外部専門家が行うウォークスルーに同席することは、ノウハウを吸収するための有意義な機会となるでしょう。

現場で実施するその他の監査手続

現場に出向いて実施する監査手続としては、「実査」、「立会」などもあります。

実査

被監査部門等の所有する資産や書類の実在性を内部監査の担当者自ら現品にあたり検証する監査手続です。

対象となる資産・書類には、現金、預金通帳・証書、手形、受取小切手、有価証券、未使用の重要証書、設備、機器、融資契約書、抵当権設定証書などがあります。
従来の検査では、重要物品や重要書類等の実物が実際にあること、すなわち「資産の実在性」の検証に主眼がおかれていましたが、内部監査では、どのように管理されているかという「資産の管理状況の適切性」もチェックしなければなりません。

立会

被監査部門等が実施する実地棚卸の現場に内部監査の担当者が立ち合い、所定の手続が適切に実施されているかどうかを検証する監査手続です。
例えば、出納担当者による現金有高の実施の立会、自店検査による重要書類の実査の立会などがあります。

立会では、実査と異なり、内部監査の担当者が現金や重要書類を数えることは原則として行いません。立会は、あくまで被監査部門等の手続の適切性を検証するためのものですので、担当者の作業・手順を見ることが監査手続となります。

記事製作者

中小企業診断士 湯谷 一夫

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