経営管理と内部監査・外部監査

内部監査・外部監査は、内部管理態勢の状況をモニタリングし、経営陣をサポートすることで経営管理の一翼を担っています。

経営管理と内部管理

内部監査を担当する役職員は、前節でも解説した内部管理の不備の兆候等が自らの組織に現れていないかをチェックしなければいけません。あるいは、こうした兆候が組織内に現れないようにあらかじめ整備する必要があります。そのためには、バーゼル銀行監督委員会の報告書「銀行組織における内部管理体制のフレームワーク」において指摘されている次の点に留意する必要があります。

  • 経営陣による管理重視の企業風土の構築
  • 取締役や上級管理職による指導・監視
  • 役割や責務の割り当てを通じた責任の明確化
  • 現場における高い管理意識の維持に向けた適切なインセンティブの醸成

企業における内部管理態勢の構築は、経営陣の責務です。経営陣の先導・主導(イニシアティブ)なしには、内部管理態勢を構築することはできません。トップダウンによる内部管理態勢の構築が求められているのです。経営陣が直接自らの手で全ての内部管理態勢を整えられるわけではありませんので、執行部隊に指示をして、その体制を整えさせることになります。

内部監査を担当する役職員は、そういう義務が課せられている経営陣の代理人として、内部管理態勢の状況をモニタリングする責務を負っています。内部監査がそのような重要な役割を果たしていることについて、経営陣は十分に理解して、これをサポートする必要があります。

 

経営管理と外部監査

米国企業では、近年の事件を契機に制定されたサーベンスオクスリー法(SOX法)への対応が大きなテーマとなりましたが、わが国においても、企業の財務報告に対する信頼性を損なう企業不祥事が多発したことを受けて金融商品取引法において「財務報告に関わる内部統制の整備」が重要な課題として多くの企業に求められています。

このような企業の財務報告を巡る情勢の中で、経営陣は財務報告の正確性を担保するための内部統制の整備をどこまで行っているか、また、財務報告自体の内容や作成プロセスの評価、保証を行う会計監査人は、適格にその役割を果たしているかどうかということが注目されています。

記事製作者

中小企業診断士 湯谷 一夫

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