個別の問題点-信用格付

【金融検査マニュアルのチェック項目】

信用リスクを的確に評価・計測するため、業務の規模・特性及びリスク・プロファイルに照らして適切な信用格付制度を整備しているか。
格付区分は信用リスク管理の観点から有意かつ整合的なものとなっているか。

(ⅰ)用格付は、債務者の財務内容、信用格付業者による格付、信用調査機関の情報などに基づき、債務者の信用リスクの程度に応じて付与されているか。
   また、信用格付は債務者区分と整合的であるか。

(ⅱ)用格付は、正確かつ検証可能な客観性のある形で付与されているか。
   また、適切な有効期限を設ける等により、適時に見直す態勢となっているか。さらに、延滞の発生、資金繰り悪化、業績の悪化、親会社支援の変化、大口販売先の倒産等の情報を適時適切に信用格付に反映する態勢となっているか。

信用格付制度は、自己査定から償却・引当、自己資本比率算定に至るまでの信用リスク管理プロセスの基盤となる極めて重要な役割を担っています。

信用格付は、恣意性を排除し、正確かつ検証可能な客観性がある必要があります。
また、格付の異なる債務者のリスク度合いが明らかに異なっているように有意な区分がされて、自己査定における債務者区分と整合的なものでなければなりません。

信用格付は、適切な自己査定の前提となるものであり、どのような金融機関であっても、その制度を高めていくことが望まれています。
金融検査マニュアル改定のパブリック・コメントでは、次のような質疑応答がされています。

  • 質問
    信用格付制度の整備途上にある場合は、必ずしも格付区分が有意かつ整合的なものとなっていないこともある。そのような場合は、検査の対象とならないと考えてよいか。
  • 回答
    例えば、格付け制度が整備途上であることを前提とした上で検証することも考えられますので、必ずしも「検査の対象にならない」というわけではありません。

記事製作者

中小企業診断士 湯谷 一夫

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