会社や事業の領域を決める(ドメイン)

会社で行っていく活動について、領域を決める必要があります。それがドメインです。
今後、どのような範囲やジャンルで勝負していくのか決めるのです。
会社の運営も事業もただ漫然と行ってはいけません。特に規模が小さい企業や個人事業については、
しっかりと事業領域を定めて活動しないと貴重な経営資源が分散してしまい非効率な活動になりかねません。

領域を決める対象としては、大きく分けると2つあります。
会社が対象とする領域と各事業が対象とする領域です。
実施する事業が1つの場合は、会社の領域がそのまま事業の領域になる場合がありますが、
複数の事業を行っている場合は、それぞれの領域を明確にしておく必要があります。
同じような領域で複数の事業を行うとそれぞれ何のために行っている事業であるのか
あいまいになってしまいます。

会社が対象する領域(ドメイン)を「企業ドメイン」といいます。
一方、各事業が対象とする領域(ドメイン)は、「事業ドメイン」といいます。

企業ドメインとは

企業が展開する事業の範囲や組み合わせ(ポートフォリオ))を決めるものになります。
言い方を変えると企業がやらないことを決めるということでもあります。

ドメインの決め方ですが例えば、自社の強みや得意なこと(技術など)を元に決めたり、
市場ニーズを元に決める方法があります。

事業ドメインとは

各事業がお客さまに対して、どのように価値を提供していくのかを決めるものになります。
事業ドメインを決める際には、次の切り口で考えるのが効果的です。

【エーベルの3次元事業定義モデル】

  • 誰に
  • 何を
  • どのように

誰に対して事業を行うのか

事業を誰に対して行うのかということです。
可能な限り具体的にする必要があります。

何を

お客さまに対して提供する商品やサービス内容のことです。

どのように

「何を」で定めた物やサービスをどのような方法で提供していくかということです。

 

事業ドメインを定義できたら経営戦略上の位置づけを行う際に4つの事象を参考に位置づけを行います。

市場浸透戦略

既存の商品をベースにした商品を既存の市場に投入して競争に勝つ戦略になります。
例えば、既存商品のバリエーション(量など)を変更して投入する方法です。

新製品開発戦略

新しい商品を既存の市場に投入して競争に勝つ戦略です。

新市場開拓戦略

既存の製品を新たなお客さまに展開して競争に勝つ戦略です。
例えば、海外に展開する、シニア向けを若者に展開するなどです。

多角化戦略

新たな製品を新たな市場に展開して競争に勝つ戦略です。
既存の強みを生かせないため、最もリスクが高い戦略です。
一方、多角化をしておくことでリスクマネジメントの効果もあります。
なお、多角化戦略には、次のタイプがあります。

水平型多角化

同じ分野で事業領域を広げるタイプです。

垂直型多角化

サプライチェーンの上流又は下流に対して事業領域を広げるタイプです。

集中型多角化

既存の製品と近い製品をもって、新たな市場へ事業領域を広げるタイプです。

集成型多角化(コングロマリット)

まったく新しい製品を新しい市場に展開して事業領域を広げるタイプです。

記事製作者

中小企業診断士 湯谷 一夫

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