評価・改善活動

取締役会等は、統合的リスク管理の実効性を分析・評価し、改善させることに責任を負う必要があります。
そのためには、PDCA(PDCI)サイクルを回していくことが必要です。

分析・評価

1.統合的リスク管理の分析・評価

【金融検査マニュアルにおけるチェック項目】

取締役会等は、監査役監査、内部監査及び外部監査の結果、各種調査結果並びに各部門からの報告等全ての統合的リスク管理の状況に関する情報に基づき、統合的リスク管理の状況を的確に分析し、統合的リスク管理の実効性の評価を行った上で、態勢上の弱 点、問題点等改善すべき点の有無及びその内容を適切に検討するとともに、その原因を適切に検証しているか。
また、必要な場合には、利害関係者以外の者によって構成された調査委員会等を設置する等、その原因究明については万全を期しているか。

取締役会等は、統合的リスク管理態勢の改善を図るため、統合的リスク管理が有効に機能しているかどうか、プロセスチェックを行わなければなりません。

取締役会等は、統合的リスク管理の状況を評価するために、監査役監査、内部監査及び外部監査の結果、各部門からの報告など、多方面からの情報を収集、分析した上、弱点あるいは問題点とされた事象について、統合的リスク管理態勢のプロセスのどこに原因があったのか、取締役会等が検証して改善を促すことが求められています。

平成19年2月の検査マニュアル改定に際してのパブリック・コメントに対する回答によれば、この取締役会等による検証は、必ずしも取締役会(等)自身が検証のために必要な全ての具体的行動を行うまでの必要はなく、例えば、取締役会(等)が指示することで 代表取締役や担当取締役を通じ実際の検証のための情報を収集させ、それをまとめて分析したものを検証し、組織体制の実効性を判断することなどの対応が想定されています。

2.分析・評価プロセスの見直し

【金融検査マニュアルにおけるチェック項目】

取締役会等は、定期的に又は必要に応じて随時、統合的リスク管理の状況に関する報告・調査結果等を踏まえ、分析・評価プロセスの有効性を検証し、適時に見直しているか。

取締役会等は、ここに挙げられた分析・評価のプロセス自体についても改善すべき点がないか、見直しを行っていくことが望まれます。

 

改善活動

1.改善の実施

【金融検査マニュアルにおけるチェック項目】

取締役会等は、上記3.(1)の分析・評価及び検証の結果に基づき、必要に応じて改善計画を策定しこれを実施する等の方法により、適時適切に当該問題点及び態勢上の弱点の改善を実施する態勢を整備しているか。

取締役会等は、前述の分析・評価および検証の結果に基づいて、統合的リスク管理態勢の弱点や問題点を改善させる具体的なアクション・プランを実行させていく必要があります。

2.改善活動の進捗状況

【金融検査マニュアルにおけるチェック項目】

取締役会等は、改善の実施について、その進捗状況を定期的に又は必要に応じて随時、検証し、適時適切にフォローアップを図る態勢を整備しているか。

取締役会等は統合的リスク管理部門等における改善への取組み状況をフォローアップしなければなりません。

3.改善プロセスの見直し

【金融検査マニュアルにおけるチェック項目】

取締役会等は、定期的に又は必要に応じて随時、統合的リスク管理の状況に関する報告・調査結果等を踏まえ、改善プロセスの有効性を検証し、適時に見直しているか。

取締役会等は、定期的又は必要に応じて随時、報告・調査により情報を入手して、ここで示された改善プロセスの見直しを行うことを通じ、統合的リスク管理態勢の実効性を高めていく必要があります。

記事製作者

中小企業診断士 湯谷 一夫

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