内部監査計画について

内部監査計画の意義

内部監査計画は、内部監査を実施する際の業務計画になります。
業務計画の内容として、内部監査部門が、被監査部門等の内部管理体制等の適切性や有効性を組織的に検証し、内部管理体制等の評価や問題点の改善方法の提言等まで行うために必要な基本的事項をとりまとめています。

内部監査部門は、内部監査計画において、次の5W1Hを意識して経営陣にも分かりやすい内容を事前に策定しておく必要があります。

  1. どのような目標のもとに(Why)
  2. どのような項目について(What)
  3. どこの部署・営業店・子会社等で(Where)
  4. 誰が(Who)
  5. どのようなスケジュールで(When)
  6. どのように(How)

内部監査態勢を構築し、運用していく上では、リスク・アプローチの導入と並んで、内部監査計画を周到に策定し、企業の目標に則した内部監査部門の役割と責任をどのように果たしていくか明らかにすることが重要になります。
また、被監査部門等の内部管理態勢の適切性や有効性をいかに組織的かつ効率的に検証していくか等を明らかにすることも極めて重要になります。

内部監査計画の種類

内部監査計画は、対象範囲(全体か個別)によって、内部監査の「全体計画」と「内部監査実施計画」とに大別されます。
なお、全体計画は、期間によって「中長期監査計画」と「年度監査計画」に分けることができます。

中長期監査計画

企業の経営方針・経営目標・事業戦略等に基づき、今後数年間で内部監査部門の体制をどのように構築・運営し、内部監査機能をどのように維持強化していくかをまとめた計画です。
また、中長期監査計画が対象とする期間は、およそ3年から5年程度が妥当とされています。
なお、年度監査計画は、中長期監査計画に基づいて策定されることが基本ですが、年毎の実績を踏まえて中長期監査計画の見直し、軌道修正を行っていくことも重要です。

中長期内部監査計画書には、主に次のような事項を記載し取締役会の承認を得る必要があります。

  • 中長期の業務計画や金融期間の経営方針との対応関係
  • 中長期の内部監査方針・目標
  • 中長期の内部監査対象の一覧、優先順位付け
  • 内部監査部門への経営資源投入計画

年度監査計画

前年度の実績を踏まえ、今年度、内部監査部門をどのように運営していくかをまとめた計画です。

内部監査実施計画

個別の内部監査をどのように実施するかを取りまとめた計画です。
内部監査実施計画は、「(個別)監査プログラム」ともいいます。

 

内部監査機能を構築・強化していくには、中長期的な部門の目標を達成するための戦略から、個別の内部監査をどのように進めていくかの作業計画までそれぞれの計画を入念に策定し、随時・適切に見直していく必要があります。
良い計画から良い結果が出るとの原則は、内部監査にも全面的に当てはまります。

 

記事製作者

中小企業診断士 湯谷 一夫

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