競争に勝つためには優位に立とう

事業を行うと競合と競争になることは避けられません。
また、競争には、勝ち残らなければいけません。
そのためには、少しでも競合より優位な状況を作り、効率的な事業運営を図っていく必要があります。

 

たくさん作れば安く作れます(規模の経済)

物を作る事業の場合、製品を少量生産するより、ある程度まとまった数を生産した方が効率的に生産することができます。
具体的には、一単位当たりの生産にかかる費用が少なくなるためです。
これは、同じ種類の製品を大量に生産(少種多量生産)する事業において効果を発揮します。

なぜ、一単位あたりにかかる費用が少なるなるのでしょうか。
それは、生産数によって変動しない固定費を考えれば分かります。
費用には、生産数によって比例的に増加する変動費と生産数に関わらず一定数かかる固定費があります。
固定費は、生産数に関わらず一定であるため、一単位あたりの固定費が生産数が増加することによって
少なくなるからです。
例えば、生産する工場の家賃が100,000円/月かかるとします。
100個作れば、1個当たり1,000円ですが、
1,000個作れば、1個当たり100円となります。

しかし、生産数を増やせば増やすほど安くなるかというとそうではありません。
例えば、現在、月に1,000個生産できる工場(家賃10万円/月)があるとします。
先月は、1,000個生産したので、1個当たり100円です。
今月は、1,250個の注文がありましたが、現在の工場では100個作れないため、新たに同じ工場を借りる必要があります。
そうすると、1,250個に対して、工場の家賃が20万円/月必要になるため、
1個当たり160円になってしまい高くなってしまいます。
これを「規模の不経済」といいます。

ネットワーク(連結)の経済

商品を利用するお客さまが増えてある一定のシェアを獲得すると圧倒的に有利に立つ場合があります。
例えば、パソコンのOS(オペレーションシステム)のWindowsが圧倒的にシェアを獲得しているケースです。
多くのユーザーを獲得すると新たにお客さまを獲得するコストが少なくなるメリットを得ることができるのです。
規模の経済と違うのは、単に生産するだけでなくシェアを獲得してデファクトスタンダードになっている点が
違います。

経験を積めば効率的にできます(経験曲線効果)

物を作成したりサービスを繰り返すとノウハウが蓄積されてどんどん効率的にできるようになります。
最初のころと比べて必要とする労力や時間などが少なくて済むのです。
一定時間当たりでみれば、より多くの物を作ったり、サービスをこなせるようになります。
また、同じ時間であってもより品質の高い結果を出すことができるようになります。
よって、事業に参入したばかりの競合と比べて、事業を長く行っている方が優位に立てるのです。
これを、「経験曲線効果」といいます。

共用すればお得です(範囲の経済)

複数の事業を行っていると同じ内容の作業が発生してきます。
例えば、事業に関わっている社員のシフトを管理するシステムなどです。
他の事業のことを考えずに事業に必要なシステムを導入した場合、先ほどのシフトを管理するシステムがそれぞれの事業で必要になります。
しかし、双方の事業で共有することで一つ分のシステムが削減できることで、一事業あたりのシステムの費用を少なくすることができます。
この削減できる効果のことを「範囲の経済」といいます。

 

早いのはお得です。(速度(スピード)の経済)

事業に関する仕事の速度が速いと様々な効果があります。

早いのは良い

お客さまに早く物を届けたり、サービスを提供できれば、遅いより満足度を高めることができます。
例えば、レストランなどで待たされるより、並ばずに入れてすぐに食事ができる方が良いですね。

設備を効率的に利用

物を作るときに早く生産できれば、それだけ時間が短縮できさらに生産することができます。
そうすると生産のために投資した設備の投資効率が向上します。

ロスの防止

物を売る場合において、期限がある場合があります。
生鮮食品は、賞味期限がありますし、ファッション製品は流行や時期があります。
販売に時間がかかると売れなくなってしまいロス(廃棄)が発生するため、ロスに関わる費用の発生を
防ぐことができます。

費用の削減

物を生産したり、市場調査をするような場合、かける時間が長ければ長いほど費用が増加します。
生産であれば、光熱費がかかりますし、市場調査では人件費がかかります。
速度が上がれば、これらの費用が少なく実施できるようになります。

記事製作者

中小企業診断士 湯谷 一夫

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