監査結果のとりまとめと監査講評会の進め方

監査結果のとりまとめ

監査結果をとりまとめるに当っては、重要な事項を書面で確認すること及び被監査部門等の見解を十分に理解することが必要となります。

監査結果のとりまとめを実施する過程で、次の事項を確認します。

  • 評価の基準
  • 指摘事項
  • 現状が基準と乖離している場合にはその原因
  • 結果
  • 経営陣への問題報告その他関連事項

確認で重要なことは、「指摘事項」は、その裏側に潜在的なリスクを抱えたものでなければならないということです。内部監査の担当者は、なぜその事象を指摘事項として報告し、改善を求めるかということについて明確に説明できるだけのものを持っておく必要があります。

重要な事項の確認は、必ず書面によって行う事が大前提となります。
口頭による確認は、思わぬ誤解を生み、後々大きな問題に発展する恐れがあるからです。
また、ここで被監査部門等の見解を十分に確認することも重要です。

監査結果をとりまとめるにあたって、独立した客観的な内部監査を実施したといえること、すなわち内部監査の「報告上の独立性」に注意しておく必要があります。

報告上の独立性

  • 報告する事実の影響度あるいは、重要度を緩和しないといけないと拘束感を受けない
  • 内部監査報告書から重要な問題を削除させようとする圧力を受けない
  • 事実、意見、勧告の表現に関して、故意であるか否かを問わず、あいまいな用語を使用することを回避する
  • 内部監査報告書の事実あるいは、意見に関する内部監査の担当者の判断を覆そうとする圧力を受けない

指摘事項の一覧表の様式例

監査結果を取りまとめる上で次のような一覧表を用意しておくと便利です。

監査講評会

個別監査の現場作業を終了する時点で、内部監査部門長と当該内部監査担当チームのメンバー並びに被監査部門等の責任者をはじめとする関係者による監査講評会を開催します。
なお、内部監査部門、被監査部門等共に責任者の出席は必須です。

監査講評会は、これらの関連当事者(ステークホルダー)を一同に集めて、監査の結果判明した指摘事項・改善提案について、内部監査部門と被監査部門等との間に共通認識を持つために事実関係を確認する作業であり、内部監査の中でも重要なプロセスの1つになります。
監査講評会の主な機能は、次のとおりです。

  • 問題点を的確に理解し、部門間での合意形成、緊急かつ重要な過大の対応を速やかに進めることができる
  • 被監査部門の内部監査結果に対する不安感を除去することができる
  • 被監査部門等に、改めて内部監査の目的を理解してもることができる
  • 内部監査部門としても、監査の実施による誤認や独断を避けることができる

監査評議会では、実施した内部監査のアプローチ・範囲等の概要、指摘事項、改善提案等に関するディスカッションを積極的に行います。
監査評議会の開催における実効性を高めるため、配付する資料の内容や講評会の進め方については細心の注意を払うべきです。
また、監査講評会での内容・発言は過不足なく記録として残しておきます。

記事製作者

中小企業診断士 湯谷 一夫

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